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巴絵の甘美な夜



・・・・・・・・・・・誘惑の試着室<4>・・・・・・

卒業旅行以来、喜びを知った体は愛撫を待ちうけてうずく事もしばしばあった。

そういうとき巴絵は、独り暮しのバスタブで股間や乳房を孤独に慰めていた。

せいぜいボディーソープの柔らかい刺激を求めるような幼いオナニーだった。

そういう巴絵が、こともあろうに外出先で、それと気づかず濡らしていたのだ。

「いやだぁ・・・あたし・・・濡れてる?」

ふき取ろうとして使ったウェットティッシュが、なお悪い結果をもたらした。

温められたウェットティッシュは巴絵の股間に心地よい刺激を与え、

さらに巴絵は快美感を実感することになる。

「あは・・・・・」 >巴絵は膝が崩れそうになるのを感じ、あわてて椅子に腰掛けた。

「これじゃあとても直接は試着できない・・・」

巴絵はしかたなく店主に渡されたポケットティッシュの包みから1枚ひきだし股間にあてた。

そうしてラタンの脱衣箱に入れておいた薄い素材のパンティを、そっと摘み上げた。


まじまじ眺めてみると、それはかなり細い糸で織られた素材のようで、

クロッチ部分もほとんど一重のような薄さに思えた。

局部に充てたティッシュの上から薄いパンティを穿いて、巨大な姿見に自分のヒップラインを映してみた。

姿見は純白の薄い生地に包まれた巴絵のヒップと、

大人っぽい下着に陶然とする巴絵の姿を映し出していた。


もともと姿は良いほうである。

158センチの身長に、やや小ぶりの乳房、

アバラが浮いて出そうな胸の下には細すぎる感もあるウエストライン、

ゼイ肉の付いていないまっ平らな下腹そして女性としては、ものたりないくらいの小さめなヒップ。

脚は身長158センチと思えないほど長く、太股の間にスキマはできない。

ふくらはぎは決して筋肉質でなく、見事な形で締まった足首に続いている。

そして今、巴絵がパンティを試着するために充てているティッシュのあたりは、

巴絵の家系の特徴である遠慮がちな飾り毛が、

理由なく巴絵を襲った快美感のためにシタタリを見せているクレヴァスの上に、わずかにはりついている。


姿見に見入っていた巴絵の耳に、突然ノックの音が聞こえた。

「サイズいかが?お気に召して?」

店主のこう呼びかける声に我に返った巴絵は、股間にはりつけたティッシュの違和感を急に覚えた。

思わずパンティの上から股間をおさえたまま巴絵は答えた。

「はい、とってもステキです・・・」

「ちょっと私に見せてくださる?ピッタリじゃないとアウターに響くでしょ」

こう言われても巴絵は返事ができなかった。

パンティの下に充てたティッシュが、巴絵の着けたパンティの股間をモッコリさせている。

こんなコッケイともいえる姿を、あの店主に見せたくない。

「あの・・・・困ります・・・あの・・・」

「あら、恥ずかしい?それとも遠慮?ほほほ、どちらも必要ないわよ、開けるわね」

言葉とともにドアが開けられ、店主の妖艶な姿が試着室に入ってきた。

巴絵は思わず両腕で体を抱くようにした。

一瞬、店主の瞳がさきほど見せたと同じ怪しい光を宿したが、

すぐにそれと気づかれないうちに、その光を微笑みで消した。

「あらあら、ティッシュ使ってらっしゃるのね、遠慮いらなかったのに」

言いながら店主は巴絵に歩み寄った。


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